映画「タイタニック」のラストシーンの意味を考察します!
「タイタニック」の感動的なラストシーンは、何度観てもグッときてしまいますよね。
ところで、年老いたローズはあのラストシーンで、死んでしまったのでしょうか? それともただ夢を見ているだけだったのでしょうか?
議論が続くこのテーマを、徹底解説します!
今も論争が続くタイタニックのラストシーン
まず最初にお伝えしておきたいことは、ジェームズ・キャメロン監督はメイキングやDVDでのインタビューで、ラストシーンでのローズの生死については「観た人がそれぞれで解釈してほしい」と語っているのです。
ラストシーンをどうとらえるかは、「観賞者次第」として、私たちの見方に委ねられているんです。
そこで個人的な見解ですが、私はあのラストシーンで、
ローズはその生涯を終えて、ジャックと出会うことができた
と考えています。
その理由について、解説します。
理由1 祝福する人たちは皆亡くなった人たちだった
タイタニックのラストで、ジャックとローズのキスシーンでは、船とともに亡くなった船員や乗客たちが、二人を祝福するシーンで登場します。
例えば、タイタニックを設計したトーマス・アンドリュース、銃で自殺したマードック一等航海士など。
また、階段の周りで二人を祝福しているのは皆、亡くなってしまった人たちです。
このシーンでは、生き残ったローズの母親や婚約者のキャルは姿を現していません。
このことから、ローズはあの場面で、亡くなってしまった思い出の人々が集まる「死後の世界」を旅しているのではないかと考えられるのです。
ラストシーンで、ジャックは出会いの待ち合わせの場所でもある時計台の前に立っていました。
このシーン、よく見てください。
時計が指している時間は、タイタニック号の沈没時間とされる「2時20分」だったのはお気づきだったでしょうか。
ジャックの時間は、沈没の時から止まったままなのです。
しかし、ローズが死の時を迎えることで、ジャックと再会し、時間は再び動き始めます。
強く生き抜くことを貫きながら、ジャックとの約束をすべて果たしたローズ。
自身の生涯を、自分らしく生き抜いたローズを、ジャックが迎えにきたのです。
そして、亡くなった人たちも皆でそろって、タイタニック号の最後の生き残りの一人であるローズを迎え入れた。
そのように解釈できるのですが、いかがでしょうか?
理由2 ジャックとの最後の別れの時に約束した通りの死に方だった
タイタニック号が沈没し、冷たい海の上でさまようジャックとローズ。
ジャックは最期の瞬間、ローズに対して、こう励まします。
「君はたくさんの子どもを育て、成長を見守るんだ。そして、年を取って温かいベッドで静かに逝くんだ。こんなところじゃない。今夜じゃない。君はこんなふうには死なない」
これはタイタニック号沈没の際、ジャックがローズに言い聞かせた「未来図」です。
ローズは、このジャックとの約束を果たしました。
自由をつかみ、子どもを産み育て、幸せに歳を重ねて老婦人になりました。
約束を果た抜いた年老いたローズ。
彼女は、ジャックとの約束通り、温かいベッドで穏やかに永遠の眠りについたように思えるのです。
ローズが亡くなった際のベッド脇には、彼女が若い頃の写真が多く並べられています。
そこには、ジャックが願った通り、「男のように」馬にまたがる姿や、飛行機にさえ乗っている姿がありました。
男性のように自由を謳歌し、女性であることも楽しんで生きてきたことを示す描写となっています。
ローズはジャックとの約束以上に、ずっと充実した人生を送り、自分らしく生き抜いたようにも見えます。
そんな人生を送った上で、約束通り、温かなベッドの上で安祥とした終焉を迎えた。
そのように解釈すると、ハッピーエンドであり、ロマンチックじゃないでしょうか。
まとめ:ローズは約束した「幸せな未来」を実現した
いかがでしたでしょうか?
「ローズは死んでいない」「夢を見ているだけだ」と今も議論が続いています。
しかし、ただ言えることは、ローズはジャックと約束した「幸せな未来」を実現したということ。
そして、ジャックとの大切な思い出として持ち続けた「碧洋のハート」を、思い出の海に戻したローズには、悔いもなければ、やり残したことはないということです。
もし、仮にラストシーンが「夢」だったとしても、やがて迎える穏やかな死こそが、ジャックと再会できる最上のハッピーエンドとなりますよね。
以上、タイタニックのラストシーンの意味の考察でした!
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タイタニックについてのトリビアについては、別記事でも徹底解説しています。
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